世界三大都市とは、森記念財団の都市戦略研究所が発表している「世界の都市総合力」でTOP3にランクインしたロンドン、ニューヨーク、東京の3都市だとされています。
はさまざまな観点からあらゆる基準にもとづき評価が決定されていますが、ロンドン、ニューヨーク、東京が世界三大都市たる所以はどのようなところにあるのでしょうか。
この記事では、世界三大都市および世界の都市総合力の概要、それぞれの都市の評価のポイントについて解説します。
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森記念財団都市戦略研究所では「世界の都市総合力」を毎年発表しており、2019年のでは世界の48の主要都市について経済、文化、環境などの面から多角的に評価して順位付けがなされています。
評価に関わる指標の数は70にものぼり、大きく分けると「経済」、「研究・開発」、「文化・交流」、「居住」、「環境」、「交通・アクセス」の6分野が評価対象となっています。
このの上位3か国が「世界三大都市」と呼ばれています。
ロンドンは「世界の都市総合力」において2012年以降8年連続で首位となっており、世界一の主要都市としての地位を確立しているといえるでしょう。
同の指標上では特に「文化・交流」分野において他国の追随を許さないほどの圧倒的なスコアを記録しており、海外からの訪英者が多いことが理由の1つとされています。
2012年の指標発表時は開催にともなう外国人観光客の流入が要因とみられていましたが、後もロンドンでは海外に向けたに力を入れており2013年以降も訪英者数を順調に伸ばしています。
ニューヨークは「世界の都市総合力」において8年連続で2位となっており、ロンドンに次ぐ順位を死守しています。
総合順位では2位となっているものの「経済」、「研究・開発」の2分野に関しては首位を獲得しており今後の伸び次第では総合首位も十分狙える位置につけています。
しかしながら都市としての総合的な成長率でみると上位の他国に比べて勢いが乏しく、この点はニューヨークの課題ともいえるでしょう。
東京は「世界の都市総合力」において2016年から4年連続で3位にランクインしており、
いよいよ首位も射程圏内に入ったと考えてよいでしょう。
美術館や博物館などの芸術鑑賞施設が充実していることや、を目前に客数を大きく伸ばしていることが評価のポイントとなっています。
交通面においても東京を中心としたインフラやアクセスの利便性は高いものの、運賃が割高である点は課題とされており、公共交通機関以外での交通を強化していく必要がありそうです。
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2015年に発表された「世界の都市総合力」の結果では、3位はパリで東京は4位となっていました。翌年の2016年以降は、東京が3位にランクインし世界三大都市の仲間入りを果たしました。
2016年の順位変動の背景には、どのような要因があったのでしょうか。
以下では、東京のランクアップの理由を解説します。
美術館や博物館をはじめとする集客施設の増加は上記にも挙げた通り、東京の都市としての評価が高まった要因の1つですが「文化・交流」や「交通・アクセス」の面においても進歩がみられます。
まず、通勤や通学の利便性という点では、東京は他の主要都市以上に充実したインフラ整備や交通網の発達を遂げておりアクセスの良さは随一となっています。
また、海外との交流においても客数を伸ばしているという事実に加えて、国際線の就航都市数も増加しており今後のさらなる伸びが期待されています。
近年客数が大幅に増加している東京では、の客室数や都市機能としての受け入れ環境が足りていない部分もあり、このままでは深刻なにつながる危険性もはらんでいます。
この点は世界有数の大都市を名乗る上では重要なポイントの1つであり、今後の課題となるでしょう。
また、「居住」分野では女性の社会進出が進んでいない点が足を引っ張る結果となっており、子育て支援や男性の育児参加、参画社会形成などの法整備および意識改革が求められています。
今後、東京が世界一の都市として認められるためには現在ロンドン、ニューヨークに劣っている「文化・交流」や「経済」、「研究・開発」分野においてさらなる進歩を目指す必要があるといえます。
「文化・交流」の面ではの強化、「経済」の面では市場の魅力向上、「研究・開発」の面では学術や研究に対する意識向上、経済的援助などが対策として挙げられるでしょう。
東京がさらなる順位の向上を目指す上では文化・交流」や「経済」、「研究・開発」分野における対策が不可欠といえます。
以下では、上記分野のそれぞれにおける対策案について解説します。
「文化・交流」の面においてはさらに多くの客を取り込むために受け入れ環境の整備を進める必要があります。
が旅行中に困ったことについてのアンケートでは、通信環境の不足や多言語での案内が不足していることが上位に挙げられています。これらは重点的に改善すべきポイントといえるでしょう。
具体的には、やおよび公共施設における環境、多言語案内を充実させることが必要です。外国人観光客が過ごしやすい都市の実現が求められています。
「経済」の面においては市場の魅力向上が現在の東京に残されている課題です。
近年特に注目を集めているのは文化資源を活かしたや、ワークショップです。こうした知的好奇心を満たす活動は、今後さらなる需要拡大が期待されているマーケットです。
にも日本のに興味を持っている人は多く、文化を中心としたアクティビティやイベント開催に対する市場の需要はすでにある程度存在し、その受け皿となる活動も増えつつあります。
こうした型の観光ができる地域や場所、またそのコンテンツの数や種類をさらに広げ、世界に向けて文化資源の豊富な都市としてアピールすることが、今後は重要になってくるはずです。
東京の交通インフラは非常に発達しており抜群の利便性ですが、このまま客数が増加した場合にはそのキャパシティを超えてしまう危険もはらんでいます。
東京とならび、に人気の京都では、によって地元の人々が路線を利用できなくなるなどといった問題がすでに多く見られています。
こうした事態が東京で起きる可能性も低くはないでしょう。
このような事態を未然に防止するためにも、特に交通インフラの整備には力を入れて取り組んでいくべきです。
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の拡大や集客施設、交通インフラの充実が急速に進んでいる東京は、世界三大都市の一つとして確かな地位を築きつつあります。
しかし、トップの座はまだ一度も選ばれていません。この6年間「世界の都市総合力」の上位に選ばれ続けているニューヨークとロンドンの両都市は、東京にはない魅力が備わっていると言えるでしょう。
ニューヨークとロンドンの優れている点を参考にすることで、東京は今後さらに魅力的な世界的都市となっていくはずです。
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